みんなでやれば、うまくいく。

 事務局が掲げた開発テーマに対して、多彩な業種・職種の人たちが集まり、一緒に開発会議を行う。それがリアル開発会議だ。

 なぜ、1社ではなく、様々な企業の人々が一緒に開発をするべきなのか。理由は簡単。遠い者同士の方が、これまでにない新しいビジネスを創り上げられる可能性が高いからだ。

 それぞれの企業には、自社の業種についての知見やノウハウ、技術があるが、他の業種についての知見はない。そのため、1社で新事業を考えると、アイデアは自分たちの常識の範囲にとどまり、広がらない。ここに全く違う知見を持つメンバーがいれば、広がりが出る。多様性があればあるほど、アイデアの地平は広がっていく。

 さらに、そのアイデアを具現化して世に問うときにも、異業種の連合体は価値を持つ。調達に秀でた会社、設計に秀でた会社、マーケティングに秀でた会社など、それぞれが持つリソースを少しずつ出し合うことで、試作品が生まれ、世に問える。自社の開発資源内で協力するので各社の負担は少ない。

 事業化するときには、それぞれの企業が得意とするところでビジネス化できる。しかも、事業化の段階で異業種連携による強固な連合体が出来上がっているので、他社が真似しようとしても、一朝一夕では追い付けない。

ビズラボは、開発テーマ揺籃の場

 事務局から開発テーマを出すのにも意味がある。もし、特定の企業が掲げたテーマだったら、プロジェクトのオーナーはその企業になる。すると、開発会議は、そのオーナーのためのものということになり他社が対等な関係で協力できない。自由闊達に議論するためには、リアル開発会議事務局が提案者になる必要があるのだ。

 もちろん、開発テーマは参加企業にとって魅力的なものでなければならない。そのために、事務局は日々、足を使ってニーズやシーズの情報を集めている。

 ビジネスプロデューサー養成講座「ビズラボ」も、開発テーマの揺籃の場となっている。ビズラボは、開発の鉄人こと多喜義彦氏から、開発の心得を学び、そのやり方を実践する講座である。講座では、鉄人から与えられたテーマに従って、本気の開発会議を行う。

 ここで与えられるテーマは、鉄人が日々、収集してきたニーズの種である。これをどのように料理すればビジネスとして成立するのか。それを、様々な業種から集まったメンバーに議論してもらい、あらゆる角度から検討してもらう。結果、素晴らしいビジネスの可能性が見えれば、それをリアル開発会議の開発テーマとして採用するのだ。

3つの多彩なプロジェクト

 令和になって初の冊子『リアル開発会議』は通算12号を迎えた。今回募集する開発テーマは、3つ。「時空計測」(開発No.034)「スーパー蓄光」(開発No.035)、そして、「egOs」(開発No.036)だ。

 時空計測は、情報通信研究機構(NICT)が保有する、ピコ秒レベルで同期でき、数㎜の誤差で2地点間を計測できる無線通信技術の活用法を考え、実用化するプロジェクトだ。厳密な時間同期や位置測定にニーズを持つ企業や団体、無線端末開発や発振器などを得意とする会社の参加が期待される。

 スーパー蓄光は、高い蓄光能力を持つ、水性の蓄光塗料の利活用法を考えるプロジェクトである。特に、屋外で蓄光塗料を使う用途で活躍しそうだ。

 egOsは、電動バイク「zecOO」を開発したチームとともに、誰でも楽しく移動ができる、新しい電動乗り物の開発と、市場づくりを行うプロジェクトである。

 ビズラボは、10月に、記念すべき第10期を開講する。まだ詳細は明らかにはできないが、自治体主催のビズラボも開催されそうだ。

-循環型開発システム-リアル開発会議

講座「ビズラボ(第10期)」
[2019年9月6日体験セミナー、同年10月に開講]

【開発No.021】 100kg 可搬ドローン
[試験機を入手し、実地で試験]

【開発No.023】 リアル解体ラボ
[リーフは完了。次は、あのEV]

【開発No.027】 リモートケア
[基盤ソフトが完成、ついに提供開始]   ほか

【開発No.034】 「時空計測」
[2019年8月30日に説明会]

【開発No.035】 「スーパー蓄光」
[2019年9月17日に説明会]

【開発No.036】 「egOs」
[2019年9月30日に説明会]

ビジネスアイデアの宝庫「企画書バンク」
[公開に向け、準備着々]

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