開発No.035 スーパー蓄光 耐候性を備え、長時間光る水性蓄光塗料 用途開発とビジネススキーム構築をみんなで推進

 すごい蓄光塗料が現れた。耐候性があることに加え、これまでよりも長く光り、蛍光性も持たせられる。「スーパー蓄光」プロジェクトは、このスーパーな塗料を使った新しい用途と、ビジネスを生み出そうというものだ。

 蓄光材料は一般にアルミン酸ストロンチウムがベースとなっている。しかし、この材料は、水があると加水分解を起こし、蓄光能力を失う。そのため、有機溶剤に溶かして使い、水と接触しない場所で利用されてきた。どうしても水と接触させる場合には、PETフィルムなどでシールしておく必要があった。また、現在市販されている蓄光塗料は、残光時間も短く蛍光性もない。

 一方、本プロジェクトで用途開拓を目指すスーパー蓄光塗料はこうした問題を克服している。まず耐水性がある。これは蓄光材料の粒を特殊な層で覆うことで実現した。材料が耐水性を持ったので水性塗料となり、発がん性や臭いの問題で忌避されつつある有機溶剤が不要となって取り扱いが簡単で安全になった。加えて新開発のシリコンアクリル樹脂により、塗付面を削るような使い方をしない限り、優れた耐久性も発揮する。

 蓄光能力も高い。蓄光材料の性能評価を行うJIS規格(JIS Z 9107)においてJC(高輝度)~JD(超高輝度)クラスの輝度を備えており、蛍光性と併せて白昼だけでなく日暮れ後においても優れた視認性を発揮する。なお、JDは、日本国内では現時点で最高輝度のクラスである。

屋外利用に大きな可能性

 ではこの塗料、どんな所に使えるか。耐水性・耐候性という本塗料の優位点を考えれば、屋外での利用が真っ先に思い浮かぶ。

イメージ

 都市部であれば、夜に輝くネオンサイン代わりに、この蛍光塗料で店の看板を掲げるというのはどうだろうか。しかも、夜にだけ絵や文字が浮かび上がる趣向を演出できる。

 駐車場の駐車ラインを、この塗料で描くのも面白そうだ。照明のない場所でぼんやりと見える線は、幻想的でありながら、駐車のときに役立つ。

 深夜の公園や山、キャンプ場でも威力を発揮する。特に人里離れた場所では、電源の確保ができず、夜は真っ暗で、標識や案内板が見えないことが少なくない。アウトドア経験者であれば、暗闇の中、テントや道具などが見当たらず、心細い思いをしたことがあるだろう。そんなとき、標識、看板、テント、道具、人(洋服)などが自発光していれば、安全性・利便性に寄与する。

 屋内でも使い道は多い。一例を挙げれば、本塗料は発光強度が高く、長く明るいので、映画館などの暗い施設や、災害時の誘導灯としても適している。わざわざ電源を確保する必要がないため、簡単に導入可能だ。テープではなく、塗料として使えるので、いろんな場所に塗布できるのも魅力だ。

 こうして考えていくと、本塗料の懐は深く、使い道はまだまだありそうだ。そこで、本プロジェクトでは、スーパー蓄光塗料を利活用したい企業や団体を募集する。様々な分野での用途を開拓しながら、本塗料を使った製品ではない模倣品や粗悪品が流通しないような仕組みも併せてつくっていこう。

スーパー蓄光

活用法を共に開拓し、ビジネススキームを共に構築したい企業・団体募集2019年9月17日(火) 東京で開催

リアル開発会議では【開発No.035】「スーパー蓄光」に関する説明会を開催します。耐候性を備え、長時間発光する蓄光塗料を利活用したい企業・団体や、本材料を使ったビジネススキームを共に確立したい企業・団体を募集します。業種・業態は問いません。

日 時:
2019年9月17日(火)
10:00 ~12:00(受付中)
13:30 ~15:30(満席のため、受付終了)
会 場:
システム・インテグレーション 会議室
参加費:
5,000円(税別)
定 員:
24名(応募多数の場合は、別途日程を追加します)

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