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ECG(心電図)とは

2018/10/01 09:00
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

 心臓の収縮に伴って発生する微量の電流を波形として視覚的にグラフに表したもの。心臓は筋肉の一種であるため、心臓のみの筋電図ともいえる。

 心電図は、体表に取り付けた電極で心臓の電位を測定することで記録する。心臓の異常や心拍の乱れが波形に表れるため、不整脈や心不全、心筋梗塞などの循環器疾患の診断に役立つ。

 心電図を使った検査は、用途に応じていくつかの種類が存在する。臨床現場で最も基本的な検査が、電極を両手首と両足首の計4カ所と胸部の6カ所に貼付して電位を観測する「12誘導心電図」である。

 12誘導とは、心臓内の電気の流れを12カ所の視点から観察することを意味している。具体的には、両手首と両足首の電極から導出した6つの波形と、胸部6カ所の電極から導出した6つの波形を合わせた12種類の波形が記録できる。12の波形を使うことで心臓の電気的な活動を正確に捉えられる。

 医療機関のベッドサイドなどでよく使用されるのが、胸部3カ所に電極を装着する「モニター心電図」である。患者が安静にしていなくても、24時間心電図を観測することが可能だ。ただし、詳細な心臓の状態を確認するためには、12誘導心電図の検査を行う必要がある。

 携帯用の小型心電計を使って24時間心電図を記録するのが、「ホルター心電図」である。動悸や脈の乱れ、胸痛などの症状がある場合には心電図の検査が行われるが、通常の心電図検査は記録時間が短いため、検査中に心電図に変化が起きるとは限らない。そこで、動機やめまいなどの自覚症状がある場合は、発作を見落とさないためにホルター心電図が使われる。

 ホルター心電図検査は、胸部に複数の電極を貼り付け、小型の心電計に心電図を記録する。特に、発作頻度が低い疾患や夜間から早朝にかけて多く生じる疾患の診断に有用とされている。

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