表面処理の重要性が増しています。信頼性を確保し、新たな機能を付与するカギを握る技術だからです。

事実、自動車業界は低炭素化と高品質な自動車の開発を目指し、トライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)を徹底追求することで、高効率・信頼性向上を図っています。トライボロジーは摺動界面で起こる現象なので、摺動部の摩擦抵抗と表面材料や表面加工状態と密接な関係にあります。そのため、表面処理技術は自動車の高効率化や高信頼性を実現するための不可欠な技術です。

自動車部品をはじめ、多くの部品には多種多様な表面処理が施されています。これにより、耐摩耗性や耐食性などを高めて基材の保護性能や機能を向上させたり、電気特性や光学特性など従来の基材とは異なる機能を新たに付与したりしているのです。製品の付加価値を高める表面処理に対する期待は、年々高まっています。

ところが今、表面処理を施したにもかかわらず、「コストが掛かるばかりで期待した効果が得られない」という声が、多くの技術者から聞こえてきます。その大きな原因は、担当した技術者の表面処理に対する認識が不足していることにあります。それ故に見当違いの表面処理を行ってしまい、期待した効果が得られないばかりか、トラブルに直面することも少なくありません。

本講座では、こうした問題やトラブルを解消するために、技術者が優れた製品を開発・設計する上で必須となる表面処理の基本知識やポイントを、実務経験が豊富な講師が事例を踏まえながら分かりやすく解説します。加えて、技術コンサルテーションも行います。皆さんが職場で抱えている表面処理に関する課題に対してグループ討議を行い、講師が解決策やそのヒントを提示します。

受講効果

  • 多くの製品に用いられる「表面処理」について、その基礎から応用までを総括し学べます。
  • 自動車部品への実施事例やトラブル事例などを多く紹介するため、具体的な使用方法や留意点などに関してノウハウを習得できます。
  • 機械設計者はもちろん電気・電子部品の設計者など、製品設計分野の技術者にとって必須の技術であるため、設計者の技術力向上につながります。

講師紹介

岡本 邦夫 氏 (おかもと くにお)

テクノサポートオーテス
代表、ワールドテック 講師、愛知工科大学 工学部 非常勤講師

w120

1973年デンソー(当時日本電装)に入社し、車載用セラミックス製品及び空気浄化フィルターの開発・設計、燃料電池関連システム&機器の開発などに従事。
2005年 デンソーテクノにて人材育成に従事。
2009年 テクノサポートオーテスを設立し、自動車メーカーや自動車関連企業の技術者を対象に技術教育を支援。主な分野は、「ねじ締め」、「トライボロジー」、「自動車用シール技術」、「自動車用燃料」、「接着剤」、「VE実践」など。
研究業績として、1995年自動車技術会発表(テーマ:車室内空気の清浄化技術)、1996年SAE国際会議発表(前記の関連テーマ)。
著書に自動車工学シリーズ「カーエアコン」共著。

概要

日時: 2017年1月24日(火)10:00~17:00(開場9:30予定)
会場: Learning Square新橋 4F(東京・新橋)
主催: 日経ものづくり

受講料(税込み)

  • 一般価格:49,800円
  • 読者価格:43,200円
  • 日経ものづくり+
    日経テクノロジーオンラインセット購読付価格:66,000円
  • ※お得な複数名同時申し込みもできます。詳細は青いお申し込みボタンをクリック
■読者価格
「日経テクノロジーオンライン有料会員(年払いのみ、日経エレクトロニクス、日経ものづくり、日経Automotiveとのセット購読含む)の方は、「読者価格」でお申し込みいただけます。
■複数名同時申込価格
開催日の3日前(土日・祝日がある場合はその前日)に受付を終了させていただきます。
  • ※受講料には、昼食は含まれておりません。
  • ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。

プログラム詳細

10:00 - 17:00

1.表面処理の概要

・表面処理はなぜ必要か?
・表面処理の分類
・表面処理の用途例
・表面処理の考え方
・表面処理による5つの改質形態

2.表面処理の基礎

・物質の相変化
・電子とイオンの違い
・プラズマと表面処理
・電磁波と表面処理の関係
・表面処理の採用にあたっての6つのポイント

3.表面処理の効果

・腐食について
(分類、乾食と湿食、金属腐食のプロセス、全面腐食と部分腐食、異種金属接触腐食)
・防錆(防食)について
(防錆の基本、具体的な方法―塗装、めっき、不働態被膜、電気防食)
・光関連(着色、光沢、光の反射防止、反射と透過)
・はっ水性と親水性
・電気的特性
・耐摩耗特性(摩耗の原因、摺動性)
・耐疲労性
・耐熱性

4.水溶液による表面処理

・化学変化による表面処理
〔分類、物質の水中での挙動、化成処理、化学(無電解)めっき〕
・電気を使った表面処理(各種電気めっきの概要と特徴、陽極酸化の原理と特徴)
・被膜の欠陥事例
・めっき被膜の密着性
・密着性の評価方法

5.物理的・化学的蒸着による表面処理

・物理的蒸着法(PVD)
・化学的蒸着法(CVD)
・硬化膜とその特徴(窒化物・炭化物・酸化物系、ダイヤモンド膜、DLC膜)
・使用時の留意点(成膜温度、膜厚、密着性、処理工程での寸法変化、表面粗さ)

6.熱処理による表面処理

・表面熱処理とは(分類、材料表面に生じる現象、熱拡散状態とは)
・表面焼き入れ
・浸炭および浸炭窒化
・窒化および軟窒化
・他の拡散浸透処理

7.表面処理の活用事例とその背景

・エネルギーと地球環境の問題
・自動車業界の低炭素化への取り組み
・低炭素化(高効率)に向けての取り組み事例

8.新しい表面処理技術

9.【課題演習とグループコンサルテーション】

表面処理に関して皆さんが抱えている課題を持ち寄っていただきます。それらを、グループで討議して課題を共有しつつ、皆さんで解決策を考えていただきます。その後、グループごとに代表的な課題について、講師が解決策やヒントを提示します。

  • ※途中、昼休憩と午後の小休憩が入ります。
  • ※講演時刻等、随時更新いたします。また、プログラムは変更になる場合があります。あらかじめご了承願います。
■受講料のお支払いと受講証について
≪1名でお申し込みの場合≫
お支払い方法が「請求書」の方には、後日、受講券・請求書を郵送いたします。
ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますので、あらかじめご了承ください。
クレジットカード支払いの方は、受講証はMyPageから印刷してご持参ください。

≪複数名同時申込の場合≫
お支払い方法が「請求書」の場合、お申込筆頭の方に、後日、筆頭の方の受講券と全員分の合算請求書を郵送いたします。
ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますので、あらかじめご了承ください。
クレジットカード支払いの場合、お申込筆頭の方はMyPageから受講証を印刷してご持参ください。
※支払方法にかかわらず、申込完了後にお申込筆頭者の方宛に、「登録完了メール」をお送りしますので、
 2人目以降の方はそちらを印刷してご持参ください。
 筆頭の方は、2人目以降の方に、「登録完了メール」の転送をお願いいたします。

■お申し込み後のキャンセルおよび欠席など
お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。代理の方が出席くださいますようお願いいたします。
会場までの交通費や宿泊費は、受講される方のご負担となります。講師等の急病、天災その他の不可抗力、その他やむを得ない事情により、中止する場合があります。この場合、受講料は返金いたします。
■最少開催人員
15名。参加申込人数が最少開催人員に達しない場合は、開催を中止させていただくことがあります。