1. はじめに

 アジア最大級のディスプレー国際会議「IDW/AD '16」(2016年12月7日~9日、福岡国際会議場)の展示会で筆者が注目した、オキサイド(山梨県北杜市)の製品を紹介する。1つは、人の視覚特性を再現可能にしたレーザースペックル測定装置。もう1つは、蛍光体材料「EPOCH」である。

2. レーザースペックル測定装置

 スーパーハイビジョンの色再現範囲(BT.2020)を満たすフラットパネルディスプレー(FPD)は、半導体レーザーをバックライトに用いたTFT液晶ディスプレーが唯一であるというのが筆者の持論である。有機ELや量子ドットでは現状の技術ではクリアできない(参照記事1同2)。半導体レーザーについては、直視型ディスプレー以外にプロジェクターも商品化されている。また、車載用のヘッドマウントディスプレー(HMD)にも今後の応用展開が期待されている。

 しかし、レーザー光源は、輝度が高い反面、コヒーレンスも高く、スクリーン拡散面を照射すると「スペックルノイズ」と呼ばれるランダムな干渉模様が発生する。このノイズの解消が大きな技術課題となっていた。メーカー各社はこの問題を解決すべく、レーザー光源本体の特性改善やスクリーンの改良、特殊光学部品 の開発などを行ってきた。しかし、今まではスペックルノイズを測定する標準装置がなく、各社とも独自の方法で測定しているため、業界団体でも標準化ができていない状況であった。

 このような状況では、レーザー固有のスペックルの現象と評価および対策が重要と思われる。以下に、スペックルを簡単に説明し、評価法としてオキサイドが商品化した測定器を紹介する。

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