健康づくりで技術連携、島津製作所や山口県など

人の健康と食の安全・安心を推進

2018/12/21 16:30
近藤 寿成=スプール

 島津製作所や山口県、山口市、山口大学の4者は、健康づくりなどをテーマとした技術連携に関する基本合意書を締結した。主な合意事項は、(1)「健康寿命の延伸に向けた取り組みに関すること」、(2)「ヘルスケア関連産業の振興に関すること」、(3)「山口県産食品の付加価値向上に向けた機能性の評価等に関すること」の3つ。(3)については島津製作所と山口県で取り組む。

基本合意書締結式の様子。左から山口大学 学長の岡正朗氏、島津製作所 代表取締役社長の上田輝久氏、山口県 知事の村岡嗣政氏、山口市 市長の渡辺純忠氏
クリックすると拡大した画像が開きます

 山口県は全国に比べ約10年早く高齢化が進んでおり、約3人に1人が高齢者という全国でも有数の超高齢社会を迎えている。そのため山口県と山口市、山口大学が一体となって、認知症の予防に向けた取り組みを推進している。また、自然に恵まれた山口県は、県独自の伝統ある農産物を数多く生産しており、とくに地酒は11年連続で出荷量が増加するなど、その品質が全国から注目されている。

 今回の締結を受け、島津製作所は各医療関係機関との連携や住民モニターの協力、山口大学の知見を組み合わせることで、運動療法や食事療法などによる認知症の超早期からのリスク低減・予防に関する実証事業を、より実践的な取り組みとして進める。

 また、山口県の農産物に関する栄養や機能性を評価し、高付加価値化を推進する。山口県の地酒に含まれる香味成分などと発酵条件の関連性を調べて高品質な日本酒製造につなげるなど、さらなる「人の健康」「食の安全・安心」を目指し、先導的な取り組みを国内のみならず海外にも広げていく。

 島津製作所は、クロマトグラフや質量分析計など、血液や食品などに含まれる多成分を高感度に検出する高度な技術を有している。認知症に関してはアルツハイマー病変(アミロイド蓄積)検出法開発の実績が、食品に関しては栄養や機能性成分を網羅的に検出できる技術や製品開発の実績がある。

お知らせ

ピックアップPR

もっと見る

記事ランキング