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フィリピンで「パイナップル発電」、加工品残さからバイオガス

2018/12/14 19:37
工藤宗介=技術ライター
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ドールのパイン農園
(出所:伊藤忠商事)
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起工式の様子
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起工式の様子
(出所:伊藤忠商事)
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 伊藤忠商事のグループ会社であるフィリピンのDole Philippines(Dolefil)は、パイナップル残さを燃料としたバイオガス発電を行う。12月13日、フィリピンのインフラ企業Metro Pacificグループ傘下のバイオガス事業会社Surallah Biogas Venture(SBVC)との間で16年間の長期エネルギー売買契約を締結したと発表した。

 缶詰などのパイナップル加工製品をつくる際に発生する、果実の皮・芯・葉などの残さを嫌気発酵させることでメタンなどの可燃性ガスを生成し、ガスエンジン発電機を用いて発電する仕組み。発電設備の定格出力については非公表。Surallah Biogas Ventureがバイオガス発電設備を建設し、2020年から操業を開始する予定。11月にフィリピン・ミンダナオ島で起工式を開催した。

 Dole Philippinesは、パイナップル残さをSurallah Biogas Ventureに供給し、生成されたバイオガスと電力を固定価格で買い取る。年間10万tのCO2削減が見込まれる。フィリピン・ミンダナオ島では電気料金が高騰しており経営課題のひとつになっているという。

 伊藤忠商事は、5月に発表した中期経営計画「Brand-new Deal 2020 いざ、次世代商人へ」の中で「エネルギーの最適な利用と供給」「テクノロジーを活用した経営の生産性向上」を掲げている。今回の取り組みは、サステナビリティ活動の推進という観点からも非常に有意義と説明している。

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