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青森県東北町で「ナガイモ発電」、商用運転を開始

2018/12/12 18:40
工藤宗介=技術ライター
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青森東北町発電所
(出所:日立キャピタル)
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青森県内でのナガイモ栽培の様子
(出所:日経BP)
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 青森県東北町に農作物残さ(非食用部)を活用したバイオガス発電所「青森東北町発電所」が完成し、11月28日から商用運転を開始した。

 ゆうき青森農業協同組合(JAゆうき青森)から排出されるナガイモの残さをメタン発酵させてバイオガスを発生させ、出力30kWのガスエンジン発電機で発電する。比較的小規模の発酵槽を用いて低価格で設置できるのが特徴という。豊橋技術科学大学が開発した「豊橋式バイオガス発電システム」を採用した。

 日量4t強のナガイモ残さを投入し、年間約16万kWhの電力を発電する。発電した電力は固定価格買取制度(FIT)を用いて東北電力に売電する。売電単価は39円/kWh。これまで外部に委託してきた廃棄物処理費用(年間約2000万円超)の約3分の1程度を削減できる見込み。

 再生可能エネルギーベンチャーのイーパワー(東京都港区)が中心となり、日立キャピタルと日本アジア投資の3社が出資する「合同会社農業連携BG投資組合1号」が事業主体となる。出資比率は非公表。総事業費は約1億円。

 バイオガス発電は、24時間の稼働が可能で、ベース電源になり得る。JAゆうき青森では、発電機から排熱を回収し、隣地に新設するビニールハウスで有効活用して冬場の農業を可能にする熱電併給(コージェネレーション)システムの構築にも取り組む(関連記事:東北町で「ナガイモ発電」、FITで売電し排熱をハウスに利用) 。

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