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中南米最大399MWのメガソーラー、3.73億米ドルを資金調達

2018/12/11 14:06
工藤宗介=技術ライター
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カナディアン・ソーラーが日本で運営するメガソーラー
(出所:カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人)
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 太陽光パネルメーカー大手のカナディアン・ソーラーは11月26日、ブラジルのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「Pirapora(ピラポラ)」について、複数の金融機関から総額13.9億レアル(3.73億米ドル)の資金を調達した発表した。フランスの再生可能エネルギー事業者EDF Renewables(旧EDF Energies Nouvelles)との共同所有となる。

 「Pirapora」は、2018年半ばから稼働している中南米最大の太陽光発電所で、3件のプロジェクトから構成される。総出力は399MWに達する。出資構成は、EDF Renewablesが80%、カナディアン・ソーラーが20%となる。

 カナディアン・ソーラーのブラジル・サンパウロ州工場で製造された太陽光パネル123万5000枚を設置する。発電電力に対して20年間のインフレ連動型電力購入契約を締結している。

 3つのプロジェクトの1つである「Pirapora I」は出力191.5MWで、公的機関投資家への私募を通じて2.2億レアル(5900万ドル)のインフラ債権による資金を調達した。融資期間は16年間で、米州開発銀行(IDB)とIDBグループの民間部門であるIDB投資公社(IDB Invest)によって保証されている。米国の格付会社Fitch Ratingsから「A+(国際)」「AAA(ブラジル)」を取得し、見通しは「安定的」とされる。

 IDBグループがブラジルで初めて太陽光発電所を対象とした信用保証商品となり、財務アドバイザーは現地の投資銀行BTG Pactualが務めた。債権収入は、IDBから提供された建設用ブリッジローンの返済に使用される予定。また同発電所は、ブラジル開発銀行(BNDES)から18年間にわたって5.29億レアル(1.42億ドル)の融資も受ける(2017年8月7日に発表済み)。

 このほか115MWの「Pirapora II」は、ブラジルの金融機関Banco do Nordesteとthe Northeast Constitutional Fundから3.66億レアル(9900万ドル)の長期プロジェクトファイナンスを締結。92.5MWの「Pirapora III」は、BNDESとブラジル国家気候基金から2.71億レアル(7300万ドル)の長期プロジェクトファイナンスを締結している。

 カナディアン・ソーラーのグループは、日本国内でも約90MWのメガソーラーを運営しており、東証のインフラファンドにも上場している。また、建設・開発中(パイプライン)の発電所は合計出力約350MWとしている(関連記事:「17円/kWh台で成り立つ太陽光プロジェクトは十分ある」、カナディアン・ソーラーの開発会社)。

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