ニュース

清水建設、東御市でバイオマス発電、地域の未利用材を活用

燃料チップの自動投入装置を新開発

2018/12/06 18:57
印刷用ページ
バイオマス発電所およびチップ工場の完成予想パース
(出所:清水建設)
クリックすると拡大した画像が開きます

 清水建設は11月30日、長野県東御市の羽毛山工業団地において、定格出力1.99MWの木質バイオマス発電所の建設に着手した。木質チップを貯蔵するエリアから発電プラントへの燃料チップの投入作業を自動化する装置を新たに開発し、深夜・休日の燃料供給に伴う作業の負担を軽減する。竣工は2020年5月末の予定。

 長野県は県土の約8割を森林が占めており、新たな木材需要の創出と流通の仕組みづくりや、問題化しているマツクイムシ被害材の処理・資源化が求められている。同社は、6月に100%出資の事業会社「信州ウッドパワー」を設立し、バイオマス発電所の建設に向けた準備を進めてきた。

 木材生産が活発な東信地区で、他のバイオマス発電施設と燃料の集材圏が重複しない羽毛山工業団地を事業地に選定した。木質チップ工場を併設し、同地区から出るカラマツ、アカマツ、スギなどの間伐材やマツクイムシ被害材、林地残材などを原料に木質チップを製造ることで、新たな木材需要を創出する。

 出力は1.99MWで一般家庭約4500戸相当の電力を賄うことができる。燃焼となる木質チップ量は年間約3万t。発電プラントは三菱日立パワーシステムズインダストリー製、チッププラントは富士鋼業製、自動クレーンは日立プラントメカニクス製を採用。設計・施工は清水建設が担当する。固定価格買取制度(FIT)の売電単価は40円/kWh。

 同事業により、年間約1億~1億5000万円のチップ材の対価を地域にもたらし、10人程度の雇用も創出する。また、燃料チップの導入作業を自動化した2MWクラスの木質バイオマス発電所をプレデザイン商品としてパッケージ化し、第2第3の事業立ち上げを目指す。

  • 記事ランキング