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VPP制御の高速応答を実現、ネクストエナジーが米社と開発

2018/12/05 12:19
工藤宗介=技術ライター
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IoTプラットフォームの全体システム図
(出所:ネクストエナジー・アンド・リソース)
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 再生可能エネルギー関連事業を手掛けるネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)は12月4日、IoTプラットフォーム上の通信技術を利用して蓄電池などのエネルギーリソースをアグリゲーションするシステムを構築したと、発表した。

 これにより、蓄電池など電源となり得るリソース制御の高速応答を実現したという。同社の出資する米Infiswiftと共同開発した。
 
 同社が参画する「平成30年度VPP(仮想発電所)構築実証事業」における成果。住宅に設置した蓄電池などのデータを1分間隔で収集し、IoTプラットフォームが指令を受けてから蓄電池が応答するまでの目標時間である5分間を達成した。

 同社が開発したIoTプラットフォームは、太陽光発電や蓄電池などの多数のデータを収取・処理する基盤で、その上にアプリケーションを構築して収集データを活用したサービスを展開できる。1万リソース以上の接続が可能で、テスト環境下では実環境で求められる1秒以内の応答速度が期待できる結果(理論値では0.3m秒まで対応可能)を得た。

 VPPによる分散電源化の実現には、応答速度を高速化して大量のリソースを高速制御することが求められる。同社は今後、IoTプラットフォームの改良を続けて来年度のVPP構築実証事業では秒単位の応答時間の達成を目指す。また、2020年以降の電力の需給調整市場に向けて、制度や市場の要求に合わせた機能の開発にも積極的に取り組む。

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