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2019年・太陽光パネル「5つのトレンド」、中国調査会社が発表

市場規模は第2四半期に112GWまで到達、単結晶が多結晶を凌駕など

2018/12/04 17:52
大場 淳一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 中国の調査会社であるPV InfoLinkは11月28日、グローバルの太陽光発電産業で2019年に起こる5大トレンドを発表した。

 (1)需要は第1四半期に弱含みとなるが第2四半期に回復、(2)太陽光パネルメーカーの統廃合が継続、(3)単結晶が多結晶を凌駕、(4)太陽電池セル(発電素子)はサイズが拡大する一方、より薄型化、(5)ハーフセルやマルチバスバーといったパネルの高出力化がより進展、の5つである。

 第1の市場全体の見通しでは、2018年に88GWまで落ち込んだ需要が、2019年には112GWに到達するレベルまで回復するとしている(図1)(関連記事)。その理由として、中国政府が「第13次5カ年計画」を改定し導入する太陽光発電設備の容量を引き上げたことに加え、インドや米国で需要が増加することを挙げる(図2)。

図1●太陽光パネルのグローバル需要は2018年の88GWから2019年に112GWまで拡大する見通し
(出所:PV InfoLink)
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図2●2019年に太陽光パネルの需要は中国をはじめ米国やインドなど16の地域で1GW超となる見通し
(出所:PV InfoLink)
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 ただし、2019年第1四半期に需要は最も弱含みとなるとし、その理由として(1)春節(旧正月)が2月にあること、(2)「一般トップランナープログラム」で期限通りに完成しなかったプロジェクトによる需要が少ないこと、(3)通常であれば第1四半期に需要が最も多くなるインド、日本、豪州といった国における需要が平均的なレベルに留まること、の3つを挙げている。

 2019年中頃まで市場の停滞は続くが、第2四半期に入ると企業が調達を活発化し始めるためパネルの需要が増加するとしている。こういった状況から市場が持ち直し、太陽光パネルの価格は4月に2019年の底値を付けると見る。

 第2に、2019年も太陽光パネル関連メーカーの統廃合が継続または拡大し、競争力のない企業から順に淘汰されていくと予測する。2018年には、小規模なウェハーメーカーが市場から締め出されたがその傾向が続くとする。

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