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宮城県加美町に「東西山折り」メガソーラー稼働、発電量20%増

2018/12/04 13:01
工藤宗介=技術ライター
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加美ソーラーパーク
(出所:日本アジア投資、スマートソーラー)
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東西向きの山折りに設置した
(出所:日本アジア投資)
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 スマートソーラー(東京都中央区)と日本アジア投資は、宮城県加美町で建設を進めてきたメガソーラー(大規模太陽光発電所)「加美ソーラーパーク」が10月19日に完成し、同日から売電開始した。11月29日に竣工式を開催した。太陽光パネルの出力2.4MW、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力は1.864MWとなる。

 中国トリナ・ソーラー製の太陽光パネル(315W/枚)・7707枚を東西方向に山折り型に配置した。従来一般的な南向き設置と比べ、面積当たりの枚数が増えるので発電量が約20%向上するという。また、中国サングロー製PCS・38台を分散配置し、影・方位・傾斜角のばらつきに伴うロスを最小化したという。

 調整池の設置義務はないものの、降水がサイト外に常時流れ出ることのないよう周囲を土堰堤で囲んだ。EPC(設計・調達・施工)サービスは藤崎電機が担当し、O&M(運営・保守)サービスはスマートソーラーが自社で行う。発電量の遠隔監視システムはラプラス・システム製を採用した。

 年間発電量は2317MWhを見込み、一般家庭約724世帯分に相当する。また、年間526.0kLの石油削減効果、同1286tのCO2の排出抑制効果となる。発電した電力は東北電力に売電する。固定価格買取制度(FIT)による売電単価は36円/kWh。総事業費は9.6億円。うち一部を金融機関からのプロジェクトファイナンスにより調達した。

 スマートソーラーは、全国35カ所230MW超のメガソーラーを手掛けており、すでに23カ所69MWが建設・稼働済み、4カ所93MWが建設中。そのうち自社所有発電所は8カ所15.5MW、出資発電所は11カ所138MWになる。

 日本アジア投資は、国内の再生可能エネルギープロジェクトに投資している。メガソーラーでは19カ所81.3MW(売電中12カ所29.3MW、建設・企画中7カ所52.0MW)のうち出資持分は41.8MW。このほか木質バイオマス1カ所2.0MWが売電中、バイオガス2カ所1.6MWが建設中、風力1カ所16.0MWが企画中(いずれも2018年9月末時点)。

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