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銚子沖の着床式洋上風力、実証終了し国内初「商用運転」

東電はウィンドファーム事業を目指し地盤調査を開始

2018/11/30 08:47
工藤宗介=技術ライター
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銚子沖洋上風力発電所。左が風況観測タワー、右が洋上風力発電設備
(出所:東京電力HD)
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 東京電力ホールディングスは11月27日、千葉県銚子市の南沖合で実証実験を行ってきた着床式洋上風力発電設備について、2019年1月1日から「銚子沖洋上風力発電所」として商用運転を開始すると発表した。同社によると、着床式の沖合洋上風力発電としては国内初の商用運転になるという。

 風力発電設備は三菱重工業製(MWT92/2.4洋上仕様)で定格出力は2.4MW。風車中心高さは80mでローター直径は92m。海面からブレード(羽根)先端までの長さは126m、翼下端までの長さは34m。定格出力風速は12.5m/s。風速3.5m/sから発電を開始し、風速25.0m/sで停止する。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業として研究を開始し、2009年に風況・海象の把握や海洋構造物が環境に与える影響などについて調査した。2013年1月に着床式の洋上風力発電設備を設置し、2017年3月まで実証実験を実施した。

 実証事業では、厳しい気象・海象での運転・保守を経験するとともに、設備の安全性、塩害に対する耐久性などを検証し、沖合洋上風力発電の導入や普及に必要な技術の確立を目指した。試運転データを継続的に取得し、高い設備利用率や設備の安全性などを確認したという。

 同社は、再生可能エネルギーの主力電源化に向けて国内外の洋上風力および海外の水力発電を中心に開発を進めていく方針。国内洋上風力は、将来的に総開発規模200~300万kWを目指しており、銚子沖における洋上ウィンドファーム事業の実現可能性を検証するために11月から海底地盤調査を開始している。

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