台湾MediaTek社は、2016年11月29日に東京と台湾で報道機関向け会見を開き、車載IC事業への参入を発表した(ニュースリリース)。東京ではメディアテックジャパンのジェネラルマネージャーの櫻井義孝氏が登壇した。

登壇した櫻井義孝氏 日経エレクトロニクスが撮影。
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 櫻井氏によれば、MediaTekは向こう5年間で2000億ニュー台湾ドル(約60億米ドル)を7領域へ投資する計画で、そのうちの1つが自動車(残りは、第5世代移動通信(5G)、IoT、Industry 4.0、AR/VR、AI&深層学習、ソフトウエア&インターネットサービス)である。車載ICには、いわゆる情報系と制御系があるが、同社は、これまでの実績を活かしやすい、情報系に当面は集中する。

 今回の会見では、具体的な製品の発表はなかったが、次のようなソリューションを提供する予定だとした。テレマティクス(通信)、インフォテインメント(カーナビなど)、ADASである。このうち、テレマティクスとインフォテインメントは、これまでのMediaTekの実績がすぐにでも生かせるソリューションだとし、2020年には20%を超える市場シェアを握りたいとした。

投入するソリューション ICとソフトウエアなどをまとめて提供する。まずは、左側のテレマティクス(通信)、インフォテインメント(カーナビなど)に注力。同時に右側のADASの開発も進める。MediaTekのスライド。
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 さらに、ADAS分野も手掛ける。画像認識を使ったADASや、レーダー・ライダーを使ったADASを想定している。こちらは2025年には20%を超える市場シェアを握りたいとのことだった。具体的な製品は2017年第1四半期から順次発表していく。ICではなくソリューションと呼んでいるのは、ソフトウエアなども提供するからである。

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