出力300kWの改良型ニッケル水素電池とその制御盤
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
円筒形の単電池(80Ah)を440本収納した
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
1MWのメガソーラー出力の変動を緩和する
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 山梨県企業局は、甲府市米倉山に設置した出力1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)に出力300kWのニッケル水素蓄電池システムを併設し、太陽光の急峻な出力変動を平滑化する実証事業を開始した。11月25日に関係者による開所式が開催された。

 東京大学発の蓄電池ベンチャーであるエクセルギー・パワー・システムズ(東京都文京区)と共同し、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成を受けた。エクセルギー・パワー・システムズの開発した改良型のニッケル水素蓄電システムを設置する。円筒形の単電池(80Ah)を440本、搭載している。

 同社のニッケル水素電池は、従来のニッケル水素電池やリチウムイオン電池に比べ、急速に充放電できることが特徴。今回、設置したシステムは、44kWhの容量に対し、出力は300kWを確保できる。高速の充放電時に課題になる発熱の問題を、電池の構造を工夫して放熱性を高めることで解決した。少容量で大出力を得られることから、太陽光の短周期変動対策向け蓄電池を大幅に低コスト化できる可能性を秘める。

 また、ニッケル水素電池の課題である負極の酸化による劣化については、電池構造内に水素を封入することで抑制し、耐久性の向上を実現したという。充放電回数(サイクル数)は従来の数千を1万以上に向上しており、実仕様で10年間の利用を想定している。