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IHI、パーム廃棄物をペレット化、バイオマス燃料事業を本格化

2018/11/16 11:18
工藤宗介=技術ライター
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EFBペレットの試作品
(出所:IHI)
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IHI/ISBMのパーム事業の概要
(出所:IHI)
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 IHIは、このほどマレーシアに100%子会社IHI SOLID BIOMASS MALAYSIA SDN.BHD.(ISBM)を設立した。パームヤシ空果房(EFB)由来のバイオマス燃料であるEFBペレットの製造・販売・輸出事業を本格的に展開する。11月14日に発表した。

 EFBはパーム油の搾油過程で大量に発生するが、腐敗しやすく水分・灰分・塩分も多いため、大部分は廃棄され土壌汚染やメタンガス発生の原因となっている。IHIでは,EFBを高品質なバイオマス燃料である低灰化EFBペレットに変換・量産する手法を確立した。

 新会社の設立により、3年以内に年間40万~50万tのEFBペレット製造を目指す。マレーシアの主要産業のひとつであるパーム産業の持続可能性を高めるとともに、日本を中心に需要拡大が見込まれるバイオマス燃料の安定供給に貢献するとしている。

 同社は、マレーシアでパーム油製造過程における廃棄物の活用および環境負荷の低減に取り組んでいる。これまでにパーム廃棄古木(OPT)ペレット製造,パーム搾油排水(POME)処理の実証事業を展開している。

 このほか、マレーシアの大手印刷会社Nextgreen Global Berhad(NGGB)、野村ホールディングスとの間で,11月8日付でパーム残渣の活用に関する協業検討の覚書を締結した。3社はEFB原料の製紙用パルプやバイオマス燃料の生産における協業の事業性評価を行う。また、NGGBが手掛けるパーム廃棄物の活用による環境配慮型工業団地グリーン・テクノロジー・パークの開発に向けた協業も検討する。

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