エネルギーの主役は石炭から太陽光や風力に交代

 再エネは全体として2040年までに世界の全発電容量の40%に達し、中でも太陽光発電は中国とインドが急速に導入することから、再エネの中で最大の電源になるとした(図2)。一方、欧州では2030年代初頭に風力が最大のエネルギー源になるという。

図2●年平均グローバル正味容量の種類別増加分
(出所:IEA)
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 再エネは、多くの国や地域で最も低コストな発電技術になり、2040年までの電源へのグローバル投資の3分の2を占めるとしている。

 また、省エネルギーのさらなる向上が、エネルギー供給側の負担軽減に大きな役割を果たす。省エネで改善がなければ、最終需要家におけるエネルギー消費は2倍以上になるという。

 再エネ電源がエネルギーの一次需要の増加分の40%を満たし、電力分野で急激に成長することで、大規模なCO2回収利用・貯留(CCUS)が活用されない限り、石炭が盛況だった時代が終わるとしている。

 今後25年間、世界のエネルギー需要の成長は、第1に再エネ、次に天然ガスによって賄われ、急速に下落するコストによって太陽光が最も安い電源となる。

 これらのトレンドが起こると同時に、エネルギーの生産者と消費者を隔てていた従来の区分が次第にあいまいになりつつあること、インドを中心とした主要な新興国がエネルギー分野の中心に向かって動いていることなども指摘している。