IEAが刊行した「Trends in Photovoltaic Applications(2016年版)」の概要
IEAが刊行した「Trends in Photovoltaic Applications(2016年版)」の概要
(出所:IEA PVPS)
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 国際エネルギー機関・太陽光発電システム研究協力プログラム(IEA PVPS)は11月2日、2015年に約50.7GWの太陽光発電所が接続され、グローバル市場における設備容量の合計が228GWを超えたと発表した。

 この結果は、IEA PVPSが刊行した報告書「Trends in Photovoltaic Applications」の2016年版によるもの。

 同報告書によると、太陽光で最大の市場は3年連続でアジア諸国となっている。トップの中国(15.1GW)と2番の日本(10.8GW)で2015年に接続された容量の50%を占めるという。

 同時期に太陽光の導入が減少傾向にあった欧米は、米国が7.3GW、欧州が8.6GWとなり、やや持ち直した。太陽光の導入で注目される新興市場として、アジアではインド、中米のホンジュラス、北アフリカのアルジェリアなどを挙げている。

 成長率の高いセグメントはメガソーラー(大規模太陽光発電所)の市場で、住宅用などの分散電源は5年連続で伸び悩んでいるとした。

 太陽光の市場拡大をけん引する要因は、固定価格買取制度(FIT)が依然として導入量の60%と支配的とする。しかし、電力購入契約(PPA)や入札方式のFIT、自家消費といった新しいビジネスモデルも22%と増加してきた。

 少なくとも33カ国において、太陽光が賄う電力が需要の1%という節目を超えたという。特に、ホンジュラスでは12%、ドイツとイタリアで約8%、ギリシアで7%と太陽光発電の比率が高まっている。全体では、現在、太陽光は電力需要の1.2%以上を賄っている。

 2015年における太陽光パネルの生産量は約63GWだった。一方、製造能力はそれを大幅に上回り、前の年より9GW増加して約79GWあるという。その結果、太陽光パネルの最低価格は継続的に下落しており、2016年もさらに下落すると見込む(関連記事)。

 太陽光パネルの価格下落が続く一方で市場成長が続いているため、運用・保守(O&M)を含む太陽光発電のグローバル市場における売上高は1000億ドルの大台を維持している。