清水建設がEPCを担当した青森県六ヶ所村のメガソーラー
(出所:日経BP)
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 清水建設は11月11日、再生可能エネルギーを主体にした電力小売事業に参入すると発表した。まず11月15日から自社関連の8施設を対象に電力供給を開始し、電力需給業務のノウハウを蓄積したうえで、2018年から同社の施工したビルにも供給先を広げる。

 提供する電力は、自社保有の発電施設や再エネ事業者から調達するクリーンな電力を主体にする。同社では。「世界的に見ると、再エネ100%を目指す『RE 100 イニシアチブ』への参加企業が増えている。今後、日本国内でも、クリーンな電力に対する企業からの需要が高まる」と、みている。

 自社施設、賃貸用不動産、グループ会社施設など自社関連の8施設に対しては、日本卸電力取引所からの調達電力などを主電源に事業運営を行い、年間で約14GWhの電力を供給する。この電力小売事業を通じて、電力需給業務のノウハウを蓄積するとともに事業性を精査・検証するという。

 その後、2018年4月にも、主に同社が設計・施工したビルを対象に、電力小売事業の対象を拡大する予定。この事業を通じて、同社の顧客との関係を強化するとともに、契約したビルについては省エネルギー・サービスなどを提供し、施設の運営管理を請け負う(BSP:Building Service Provider)事業の受注に結びつけていく。

 同社は、青森県六ヶ所村の「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」(パネル容量148MW)や建設中の「瀬戸内Kirei太陽光発電所」(パネル容量230MW)のEPC(設計・調達・施工)サービスを担うなど、国内最大級のメガソーラーを手掛けた実績を持つ。

 今後は、風力発電、バイオマス発電、地熱発電、小水力発電など、再エネ発電事業への参画も目指している。こうした自社開発電源をはじめ、多様な電源の発電事業者からクリーンな電力を調達し、環境経営を重視する顧客に提供する。