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東電、銚子沖で海底地盤調査、洋上ウィンドファームの可能性を検証

2018/11/02 18:14
工藤宗介=技術ライター
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洋上風力実証設備と風況観測タワー
(出所:東京電力HD)
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SEP設置イメージ
(出所:東京電力HD)
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 東京電力ホールディングスは11月1日、千葉県銚子沖での洋上ウィンドファーム事業の実現可能性を検証することを目的とした、海底地盤調査を開始した。2019年1月末までの約3カ月間、銚子市沖・旭市沖で海底ボーリング調査を、銚子市沖・旭市沖・匝瑳市沖、横芝光町沖で音波調査を実施する。

 洋上に設置したSEP(自動昇降式台船)から調査点2カ所をボーリングして地盤構造を解明するとともに、サンプリングした試料を室内試験することで地質性状を調査する。また、船で移動しながら音波発振装置から発した音波の反射の違いを計測することで地盤構造を調査する。

 さらに、陸上の調査点4カ所でもボーリング調査とサンプリングした試料による室内試験を実施する。海上ボーリングと陸上ボーリングの調査結果、それらのボーリング地点を結ぶ線上で行った音波調査の結果から、地盤構造を面的に確認する。

 同社は、2009年8月から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業として銚子沖での研究を開始した。風況・海象の把握、海洋構造物が環境に与える影響などについて調査した。

 また、2013年1月からNEDOと共同で銚子市の南沖合3.1kmの海域に定格出力2.4MWの着床式洋上風力発電設備を設置した。厳しい気象・海象条件での運転・保守を経験するとともに、設備の安全性、塩害に対する耐久性などを検証し、遠浅で風速の強い同海域が洋上風力の有力な候補地であることを確認している。

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