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住友理工、糸島市で産官学によるフレイルチェック

2018/11/01 11:30
近藤 寿成=スプール
足圧バランス計でバランス能力をチェックする高齢者のイメージ
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 住友理工は、福岡県糸島市でフレイル(虚弱)を簡易に測定するフレイルチェックを開始した。同社と糸島市および九州大学との3者による連携協定の枠組みを活用したものである。

 「手軽に」「ついでに」を基本コンセプトに、九州大学 教授の熊谷秋三氏、准教授の岸本裕歩氏の研究成果に基づくフレイル判定を導入。(1)生活習慣に関する簡単な質問、(2)運動機能や体組成の測定、(3)結果の説明、の3ステップでクロステストを実施する。なお、(2)では住友理工が開発した「足圧バランス計」を使用して重心の移動可能範囲を測定し、バランス能力をチェックする。

 住友理工と糸島市、九州大学は、2015年12月に3者協定を締結。地域包括ケアシステムをはじめとする「健康」「医療」「介護」に関する地域福祉の向上、研究教育活動の推進、技術開発による新産業の創出などを目的としており、2016年4月には糸島市内に「九州大学ヘルスケアシステムLABO糸島(愛称:ふれあいラボ)」を開設した。2017年度からは地方創生推進交付金を活用し、「Itoshima Frail Study(IFS)」と題したフレイル予防に関する研究を、糸島市と九州大学が共同で始めている。

 フレイルは、加齢とともに身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態のこと。医療や介護が必要となるリスクが高まるとされている。ひとたび要介護状態に陥ると改善が難しいため、その手前で発見して適切な介入・支援をはかることで健康状態を改善し、健康寿命を延ばそうとするのがフレイル予防の考え方だ。

 ただし、フレイルの判定方法や基準はまだ確立されていない状況にある。そこで、より高い精度でフレイルを発見する方法を、熊谷氏と岸本氏によるフレイルチェックの取り組みを通じて開発。さらに、フレイル状態を改善していく研究も加速さていく考えだ。

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