普通の屋根とまったく見分けがつかない

 「ソーラールーフ・タイル」と呼ばれる新しい商品はいわゆる「建材一体型太陽電池」で、4種類が紹介された。日本瓦に似たS型でオレンジ色のツーソン・タイル、斧で割った石片のようなスレート・タイル、斧で割った木片のような質感のテクスチャー・タイル、そして、平らなスームズ・タイルになっている(図2)。

図2●テスラとソーラーシティによって開発された4種類のソーラールーフ・タイル(出所:テスラ・モーターズ)
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 それぞれのルーフ・タイルの構造は、高効率の太陽電池セル(発電素子)、色のついたルーバーフィルムと、テンパー(強化)ガラスの3層となっている。マスク氏はガラスを選んだ理由を、従来の屋根材に比べ「より強く、長持ちする」と、語った。

 さらに、今までの「建材一体型太陽電池」の違いは、太陽電池セルが「目に見えない」ことである。通りからは従来の屋根材とまったく見分けがつかないが、屋根に登って上から見るとセルがくっきり見えてくる(図3)。

図3●テスラ社とソーラーシティによって開発された「インビジブル」ソーラールーフ・タイル(出所:テスラ・モーターズ)
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 「従来の太陽光発電システムは既築の屋根へ、そしてソーラールーフは新しい屋根へと2つの市場が考えられます。加えて、米国では新築、または屋根の葺き替えにより、毎年400~500万件の新しい屋根の市場があります。もし、既築の屋根が徐々にソーラールーフに替えられれば、最終的には近所の家全てがソーラールーフになるだけでなく、街の景観もよくなります。それが、私たちのたどり着きたいフューチャー(将来)なのです」と、マスク氏は新製品の発表を終えた(図4)。

図4●ツーソン・タイルと呼ばれるオレンジ色のS型瓦がついた家(出所:テスラ・モーターズ)
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