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東電子会社、「卒FIT」太陽光睨み、蓄電池前提の電気料金プラン

2018/10/31 07:10
工藤宗介=技術ライター
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(出所:TRENDE)
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 東京電力ホールディングス子会社のTRENDE(東京都千代田区)は、9.8kWhの大容量蓄電池の設置を前提とした電気料金プラン「あいでんき」を公表した。東北・東京・中部・関西・中国・九州の6つの電力エリア管内で提供する。11月1日から営業活動を開始する。

 電気量料金を深夜時間帯(蓄電タイム)とそれ以外の時間帯(蓄電タイム外)に分け、蓄電タイムの料金単価を割安に設定することで、蓄電池システムの導入効果をより実感できるようにした。月に1500円程度の電気代節約が可能という。

 9.8kWhの大容量蓄電池システム「Smart Star L × GridShare」を導入した住宅を対象とする。同システムは、伊藤忠商事が提供する。AIが気象予報やユーザーの電力需要・発電予測などを分析・学習し、IoT遠隔制御システムと連動して蓄電池の充放電を最適に制御することで、太陽光発電や蓄電池の効率的な運用を可能にするとしている。

 TRENDEは、3月から各家庭への電力販売サービス「あしたでんき」、8月から太陽光発電を活用した電力サービス「ほっとでんき」を提供している。今回の「あいでんき」により蓄電システムの導入を促進し、分散型電源で発電した電力や蓄えた電力を近隣の電力消費者に直接販売できる「P2P電力取引モデル」の実現を目指す(関連記事:東電、「P2P」に向け新会社、再エネ電気を取引)。

 住宅太陽光向け固定価格買取制度(FIT)の買取期間が2019年11月から、順次終了するに伴い太陽光の自家消費ニーズの拡大が見込まれている。蓄電池システムには、毎日変動する天候、各家庭における太陽光の発電状況、電力消費量など、さまざまな変動要素を考慮に入れた制御が求められる。

 今回導入する蓄電池システムは、伊藤忠商事とエヌエフ回路設計ブロックが共同開発した蓄電池「Smart Star L」と、英Moixa Energy Holdingsから国内独占販売権を取得し国内仕様化したAIソフトウエア「GridShare Client」(グリッドシェアジャパン提供)を組み合わせた。「Smart Star L」は。9.8kWhの大容量蓄電池を搭載し、エアコンなど200Vの家電製品も稼働できるのが特徴(関連記事:伊藤忠、蓄電池関連の英Moixa社と提携、FIT切れ太陽光に対応)。

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