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東芝、ドイツ風力設備大手と販売提携、国内市場を開拓へ

2018/10/31 05:40
工藤宗介=技術ライター
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ドイツSenvionの風力発電設備
(出所:東芝)
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 東芝は10月29日、ドイツの風力発電設備メーカーであるSenvionとの間で、国内における風力発電システムの販売提携契約を締結したと発表した。東芝の太陽光および風力発電の商流を用いて、Senvionの風力発電システムを販売する。

 東芝は、1月に社長直轄組織「エネルギーアグリゲーション統括部」を設置するなど、再生可能エネルギー関連事業の強化に取り組んでいる。風力発電事業では、電力の系統技術(直流・交流送電や蓄電池技術など)を活用して事業拡大を目指しているが、現在の販売製品は2MWの小型設備のみであり製品拡充が急務となっている。

 また、Senvionは、陸上・洋上風力発電分野で複数の製品群を持ち、これまでに17GW・7900基以上の設置実績があるという。特に洋上風力発電では、2017年現在で世界市場シェア第4位の8.4%を占めている。日本では2003年から事業を展開している。

 東芝は、今回の販売提携により、Senvionの複数機種を扱うことになる。東芝グループの販売網などを活用し、系統技術やエンジニアリング機能とともに提供することで、国内の風力発電市場でのシェア拡大を目指す。

 世界の風力発電市場は、2030年には約9.7兆円まで拡大する見込み。また、日本国内においても、再エネ導入への意識の高まりなどを背景に2020年には約2160億円まで成長する見込み。特に洋上風力は、関連する法整備が進むことなどから2030年には760億円になると見込まれるという。

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