NEC、フレイルの重症化予防に向けた研究開発

「PaPeRo」の利用実績・ノウハウを盛り込んだタブレット端末を活用

2018/10/30 11:00
近藤 寿成=スプール
「Tablet PaPeRo」の画面イメージ
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 NECは、独居高齢者のフレイル(虚弱状態)の重症化防止などに向けて、タブレット端末を活用したバーチャルアシスタントによるコミュニケーションシステムの研究開発を開始した。日本医療研究開発機構(AMED)による「ロボット介護機器開発・標準化事業(開発補助事業)」の一環として実施する。

 研究開発では、NECのコミュニケーションロボット「PaPeRo(パペロ)」の利用実績・ノウハウを盛り込んだ「Tablet PaPeRo」を活用。季節・時間帯に応じた声かけや服薬・通院などのスケジュール通知、フレイル防止などを行うコミュニケーション機能や日々の体調を把握する対話型AI(チャットボット)を開発する。加えて、虎の門病院 院長の大内尉義氏と東京大学 准教授の小川純人氏による監修のもと、高齢者とのコミュニケーションで取得した表情・音声データに基づいてフレイルの進行状況を分析する。

 さらに、ふくろうクリニック等々力の医師・臨床心理士と共同で、重症化対策に効果的な声掛け条件・内容の評価・検証。世田谷区居住の独居高齢者を対象に、システムの有効性検証を2019年4月から実施する予定である。

 高齢者の家族や医療介護従事者と簡単に情報共有できるSNS機能も開発する。顔認識・音声認識技術やテキスト変換技術の活用により、表情・音声に応じてタブレット端末のディスプレー上にテキストや画像を表示する。家族や医療介護従事者からの情報通知機能、高齢者の服薬状況や血圧・体重などのバイタルデータの情報共有機能、医療介護従事者が高齢者宅に訪問した際の情報記録機能なども開発する。

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