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日揮、洋上風力のEPCに参入、専門部署を新設

2018/10/30 10:09
工藤宗介=技術ライター
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 日揮は、洋上風力発電プロジェクトのEPC(設計・調達・施工)サービスに参入すると10月24日発表した。11月1日付で社長直轄の「ウィンドパワープロジェクト室」を新設し、案件の開拓から見積り、プロジェクト遂行までを一貫して遂行する体制を構築する。

 2016年度からの5カ年を対象とした中期経営計画「Beyond the Horizon」において発電を中心とするインフラ分野における事業拡大を基本方針のひとつに掲げており、これまで太陽光やバイオマスといった再生可能エネルギー発電のEPCサービスに取り組んできた。

 同社は、これまでに世界約80カ国で2万件を超える案件で、計画立案からEPCまで事業全体を取りまとめた実績がある。洋上風力発電分野でもこうしたプロジェクトマネジメント力が生かせるとみている。また、土木・電気を中心とするエンジニアリング技術、世界規模での調達力や建設地に運ぶ輸送ノウハウなども活用できるという。

 すでに、日本国内における洋上風力発電プロジェクトのEPC受注を目指して事業化調査(FS)や基本設計(FEED)を含めた営業活動を開始。それと並行して、ベトナムや台湾などのアジア諸国における風力発電プロジェクトの受注に向けた営業活動を開始している。

 日本国内における風力発電の潜在力は国内総発電容量の約3分の1に匹敵する9000万kWとされ、現在も北海道・東北・九州地方を中心に十数件の洋上風力プロジェクトが計画されている。また、世界においても風力発電の出力規模は2017年末時点の5億3900万kWから2022年には55%増加すると予測されている。

国内で計画されている洋上風力プロジェクト
(出所:2018年2月開催の経産省・審議会資料)
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欧州における洋上風力の市場規模ビジョン
(出所:WindEuropeの2018年9月公表のプレスリリース)
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