太陽光マイクログリッドのコスト削減効果は年間3200万円

 今回のプロジェクトでは、同島に太陽光発電と蓄電池によるマイクログリッドを構築した。太陽光発電では、カナディアン・ソーラー製の単結晶シリコンパネル「CS6U-340M」を1960枚地上に設置した(図2)。設備容量は666.4kWである。蓄電池システムでは、2420個のLiイオン電池セルを使用し、最大出力500kW、蓄電容量837kWhの構成としている(図3)。

図2●ロベン島マイクログリッドの666.4kW太陽光発電所
(出所:SOLA Future Energy)
[画像のクリックで拡大表示]
図3●ロベン島マイクログリッドの概要図
(出所:SOLA Future Energy)
[画像のクリックで拡大表示]

 ロベン島では、年間に約200万kWhの電力を消費する。今回の太陽光マイクログリッドは年間に約100万kWhを発電すると見込む。従来使用していたディーゼル発電機は、マイクログリッドのバックアップ用電源として引き続き使用するが、燃料やその輸送にかかるコストを大幅に削減可能になるとしている。

 RIMのMava Dada 最高経営責任者(CEO)は、「従来ロベン島では発電のためにコストのかさむディーゼル発電に頼るしかなかった。今回完成した太陽光マイクログリッドによって、年間に約400万ランド(3200万円)のコスト削減効果が見込める。さらに、温室効果ガスの排出量を、年間約940t抑制できる」と期待している。

 同国観光省のパートナーであるSOLA Future Energy社がEPC(設計・調達・施工)サービスを担当し、同マイクログリッドの設計や建設を行った。同社のDom Wills CEOによると、「太陽光発電とLiイオン蓄電池システムを組み合わせたマイクログリッドとしては南アフリカで最大」という。

 南アフリカでは、スイスABB社がヨハネスブルグの同社事業所にマイクログリッドを構築した事例がある。太陽光発電の出力は750kWとロベン島のマイクログリッドよりやや大きいが、蓄電池の容量は380kWhとなっている(関連記事1)。