ルネサス エレクトロニクスは、LinuxをOSに使う産業機器に向けた開発基盤(プラットフォーム)の「RZ/G Linuxプラットフォーム」を発表した(ニュースリリース)。ハードウエア(プロセッサーIC)とソフトウエア、開発ツールを一括して提供することで、これまでリアルタイムOSの産業機器しか扱ってこなかったエンジニアでも、Linuxの産業機器を容易に開発できるようにすることを狙った。例えば、ネットワークで接続された産業機器にスマートフォンのような直観的な動作のGUI(Graphical User Interface)を搭載するケースを想定している。

新製品の想定適用先の例(右) ルネサスのスライド。
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 同社は新製品と同じようなコンセプトの開発基盤「Renesas Synergyプラットフォーム」の提供を2015年12月から始めた(日経テクノロジーオンライン関連記事1)。Synergyはサービス起点でのIoT機器開発に向けたもので、ハードやソフトにそれほど明るくない場合でも、短い期間で開発できることが最大の特徴。そのために、ルネサスは、新たに開発したハードウエア(マイコン)やルネサスが動作保証した各種ソフトウエア/ミドルウエア、開発ツール(評価ボードや開発支援ソフトウエア)を一括提供する。

 今回のRZ/G Linuxプラットフォームも同様に、次の5つを提供する。(1)Linux標準パッケージ(Linux BSP(Board Support Package)やマルチメディア処理ミドルウエア、GUI、セキュリティー処理ミドルウエアなどを含む)、(2)クラウド上の開発ツール(ビルドや検証、解析を実施)、(3)アドオンミドルウエア、(4)専用のプロセッサーIC(RZ/G1x-PFを4製品)、(5)評価ボード、である。

5つの要素からなる ルネサスのスライド。
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 RZ/G Linuxに含まれる5つの要素を活用することで、開発期間を40%削減した例を確認したという。

開発機関を大幅削減 ルネサスのスライド。
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