1. はじめに

 第4回関西高機能フィルム展(2016年10月5日~7日、インテックス大阪)の開催3日目の10月7日には基調講演があり、日本を代表するフィルムメーカーが自社の事業戦略を述べた。また、フィルム専門技術セミナーは3日間にわたって開催され、今年はセルロースナノファイバー専門技術セミナーも行われた。

 ここでは、基調講演の概要と、筆者が興味を持ったセミナーの概要を報告する。

2. 基調講演、3社が戦略を語る

 基調講演では、三菱樹脂、帝人フィルムソリューション、東洋紡の3社が自社の事業戦略を紹介した。

2.1 三菱樹脂の高機能フィルム

 三菱樹脂からは、同社取締役 高機能フィルム所轄の垣本昌久氏が講演した。同氏は、事業概要、用途別事業、成長分野について紹介した。筆者が期待していたディスプレー関連のスライドはわずか2枚だった。しかも、タッチパネル付きディスプレーの視認性を改善する光学用透明粘着シート「クリアフィット」とバックライトユニット用反射シート「ルミレックス」の写真のみ。自社の商品紹介が中心で、技術的な内容はほとんどなく、残念だった。

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