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内子町で木質ペレットによるバイオマス発電、1MWながら効率30%超

2018/10/19 16:33
工藤宗介=技術ライター
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内子バイオマス発電所
(出所:シン・エナジー)
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事業スキーム
(出所:シン・エナジー)
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 地元企業など5社の出資する内子バイオマス発電(愛媛県内子町)は、愛媛県内子町で建設を進めてきた出力1.115MWのバイオマス発電所の竣工式を10月31日に開催する。名称は、「内子バイオマス発電所」。地域由来の木質ペレットを燃料にする。

 出力規模2MW未満の商用小型バイオマス発電所は、四国では初の施設という。

 内子町では、2007年にバイオマスタウン構想を策定し、地元企業の内藤鋼業(内子町)が地域内のバイオマスを活用した木質バイオマスペレット製造事業を展開するなど、早くから木質バイオマスの有効活用を進めてきた。同発電所は、内子町から土地の貸与を受け、小田原木市場と内藤鋼業小田工場(木質ペレット工場)の隣接地に建設した。

 内子町森林組合と協議し、内子町内で調達可能な木材の量をもとに発電規模を決定したという。建設資金は、地元企業の内藤鋼業、藤岡林業(内子町)、新興工機(愛媛県松前町)と、NECキャピタルソリューション、シン・エナジー(旧・洸陽電機、神戸市)の5社が、ソーシャルビジネスパートナーズからファンド組成の支援を受けて出資するとともに、地元金融機関の伊予銀行から融資を受けた。

 設計・施工は、シン・エナジーが担当した。発電設備には、独ブルクハルト製の小型木質バイオマス熱電併給(コージェネレーション)装置6機と、米アクセスエナジー製のバイナリー発電装置1機を採用した。小規模ながら発電端効率は33%超、送電端効率は30%超と、30MW級バイオマス発電設備の発電効率に匹敵するという。

 年間発電量は約883万kWhで、そのうち送電量は約811万kWhの見込みで、一般家庭2500世帯分に相当する。燃料となる木質ペレットは地元産の未利用材を活用する。内子町森林組合などの地元林業事業者が原木を供給し、内藤鋼業が木質ペレットに加工する。発電した電力は四国電力へ全量を売電する。固定価格買取制度(FIT)の売電単価は40円/kWh。

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