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血液中のがん細胞、「濃縮」して遺伝子解析

リキッドバイオプシーに新手法

2016/10/19 10:04
大下 淳一=日経デジタルヘルス

 アークレイは2016年10月17日、東京大学生産技術研究所と共同で、血液中を流れるごく微量のがん細胞を遺伝子解析する新たな手法を開発したと発表した(プレスリリース)。「高純度濃縮システム」を使ったもので、転移性がんの診断や薬剤耐性がん細胞の経過観察、治療効果の早期判定に有効な手法となり得るという。「第75回日本癌学会学術総会」(2016年10月6~8日)および「欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2016)」(同月7~11日)で詳細を発表した。

今回開発した手法のフロー
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 血液中を循環するがん細胞(circulating tumor cell:CTC)は、末梢血中にごく微量存在し、原発性腫瘍から血管に入り込み、体内を循環し転移を引き起こすとされる。がんの診断では一般に、がん組織の一部を採取するバイオプシー(Biopsy:生体組織診断)が行われるが、患者の身体的負担が少なくない。そのため、血液検査でCTCを検出・解析し、がんの早期発見や転移の発見につなげる手法が期待されている。CTCの遺伝子解析は、抗がん剤治療中のがん細胞の薬剤耐性の確認など、近年注目されているリキッドバイオプシー(Liquid Biopsy:液体生検)の手段としても有用だ。

 一方、CTCは血液10mL中に数個~数十個しか存在しない。そのため、その検出は技術的に非常に困難とされてきた。さらに、臨床現場でCTCを高感度に検出し遺伝子解析する上では、大きく3つの課題があった。処理後のサンプル中に大量の血球細胞が残ること、特定のマーカーを持ったCTCしか回収できないこと、工程に非常に手間(時間)がかかること、である。研究グループは今回、これらの課題を克服する手法を開発した。

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