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東大病院、NASH治療アプリの臨床研究を開始

ベンチャー企業のキュア・アップと共同開発

2016/10/03 10:31
近藤 寿成=スプール

 東京大学医学部附属病院 消化器内科は、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)専用の治療アプリ臨床研究を開始した。同アプリは、ベンチャー企業のキュア・アップと共同開発したもの。

 肥満を背景に発症するNASHは、国内に200万人程度(予備軍は推定1000万人程度)存在するとみられている。肝硬変や肝がんに進行することが知られているが、現状は確立された治療法がなく、減量のための栄養指導や医師からの運動の励行など個々の施設の取り組みにとどまっているという。

 今回の治療アプリは、個々の患者に最適化された診療ガイダンスを、外来受診時以外にアプリで継続的に行うためのツール。臨床試験では、患者が1日10~15分ほど自身のスマートフォンからアプリで個々の情報を入力。アプリを経由して収集されるデータから、個別に配信される動画やテキストによる医学的なガイダンスを受けて治療に取り組む。さらに、治療の効果を担当医師が外来診療時に評価するとともに、日々の治療の進捗や達成したプログラムなど、治療アプリが収集した情報を外来診療に役立てる。

脂肪肝の病態と今回のアプリを用いた治療戦略のイメージ
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 治療アプリの継続利用によって、患者と医療従事者双方の負担を著しく増やすことなく効果が得られれば、NASHに対する有望な治療法になることが期待されるとしている。また、患者の認知と行動の改善を通じた減量による治療が達成されれば、肥満によって生じる他の疾患の予防にも活用が見込まれる。

 今後エビデンスを蓄積し、将来的には、現時点で確立された治療法の存在しないNASHに対する新医療機器として、薬事承認を得ることも視野に入れているという。なお、今回のアプリ開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施するシード期の研究開発型ベンチャー支援事業に対する事業化支援によって実施された。

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