「INPEXメガソーラー上越」
(出所:国際石油開発帝石)
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 国際石油開発帝石は、「再生可能エネルギー・電力事業ユニット」を10月1日付で新設する。地熱発電やメガソーラー(大規模太陽光発電所)などのプロジェクトについて、中長期的な視点でさらに体制強化して積極的に事業を展開する。

 従来は経営企画本部に所属する「事業企画ユニット」において、地熱やメガソーラーなどのプロジェクトの推進、再エネの技術開発、発電事業などを検討していた。今回、これらの取り組みの円滑かつ確実な事業推進を目指し、独立組織に改編した。

 同社のこれまでの再エネ事業としては、インドネシアでの地熱発電がある。同国北スマトラ州サルーラ地区に、単一開発契約としては世界最大規模の地熱発電所を建設・運営するサルーラ地熱IPP(独立系発電事業者)事業に2015年6月から参画し、約18%を出資している。

 2017年3月に第1号機(約110MW)の商業運転を開始した。今後、2018年までに段階的に第3号機まで商業運転を開始し、発電量を約330MWまで増加させる予定だ。発電電力はインドネシア国営電力公社(PLN社)に30年間、売電する予定。

 国内では、2011年から秋田県と北海道で地熱発電の事業化に向けた共同調査を実施している。また、福島県磐梯地域の地熱資源調査事業にも参画し、2016年には地表調査が完了し、地熱開発掘削調査(3次調査)を開始した。

 太陽光発電では、新潟県上越市にメガソーラー(約2MW)を建設し、2013年から売電を開始した。2015年7月には、子会社であるインペックスロジスティクス(新潟県上越市)を通じて2件目のメガソーラー(約2MW)も稼働した。両発電所の総称は「INPEXメガソーラー上越」で、年間に約533kWhの発電量を見込み、これは一般家庭約1600世帯分の電力消費に相当する。

 このほかにも、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が委託する「人工光合成化学プロセス技術研究組合」に参加し、太陽エネルギーを利用して光触媒により水を水素とCO2に分解してプラスチック原料などの基幹化学品の製造を目指す研究開発プロジェクトに取り組んでいる。