今回の水素エネルギーシステムの概要 東芝、東北電力、岩谷産業のデータ。
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 東芝、東北電力、岩谷産業の3社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「水素社会構築技術開発事業/水素エネルギーシステム技術開発」に共同提案し、委託事業として採択を受けた(東芝の発表資料東北電力の発表資料岩谷産業の発表資料)。

 発表によると、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、気象条件などで発電出力が大きく変化するため、電力を一旦水素に変換して貯蔵することにより、電力系統の調整力として水素エネルギーシステムを活用することが期待されている。

 今回の事業は、福島県内を実証エリアとして、水素の貯蔵・輸送・利活用までを含めた水素エネルギーシステムの構成と仕様を検討し、事業可能性を調査する。具体的には、再生可能エネルギーを中心とした電気を活用し、福島県内に「世界最大規模」という最大1万kW級の水素製造装置を設置する。そこで水素を製造し、電気系統の安定運用に貢献するシステムを検討する。製造した水素は、水素発電装置により、電力系統の調整力として活用するほか、液化して東北エリア内外へ供給することを想定する。新たな制御システムは、「水素エネルギー運用システム」、「電力系統側制御システム」、「液体水素需要予測システム」の3つを協調することで、水素製造量と水素発電量、水素ガス供給量の最適運用を目指すという。

 なお、同事業の検討結果は2017年9月までにまとまる予定である。