日本製紙は2017年9月26日、江津工場(島根県江津市)で機能性添加剤向けセルロースナノファイバー(CNF)の量産設備の竣工式を行った。生産するのはカルボキシメチル(CM)化CNFの粉体で、食品や化粧品、塗料といった用途での利用が見込まれる。当初の生産能力は年産30tだが、需要拡大に応じて年産100tまで生産能力を増強できる。投資金額は約11億円。竣工式後すぐに生産準備に取り掛かり、2017年9月末から稼働させるという。「(2017年に)江津工場、石巻工場、富士工場とCNFに関わる3つの工場を稼働させた。CNFの飛躍元年にしたい」(同社代表取締役社長の馬城文雄氏)(関連記事1関連記事2)。

日本製紙代表取締役社長の馬城文雄氏
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CM化CNFの生産設備
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 CM化CNFは増粘性や分散安定性、保形性、低曳糸性(糸を引くようなねばつきが少ない)などの性質がある。例えば添加剤としてドレッシングに用いると水と油が分離しない状態を2~3ヵ月ほど維持でき、化粧品に用いるとねばつきの少ない製品を実現できる。特に同製品は高温状態でも性質を維持できるため、「餅に添加すると煮ても形崩れしにくくなる」(同社研究開発本部CNF研究所所長の河崎雅行氏)。

左からCM化CNFを添加したドレッシング、添加なしのドレッシング
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