ニュース

製紙排水からバイオガス製造して重油代替、大王製紙

2018/09/27 13:26
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
バイオマス燃料製造システムの導入イメージ
(出所:大王製紙)
クリックすると拡大した画像が開きます

 大王製紙は9月25日、クラフトパルプ製造工程で発生する排水からバイオガスを製造する設備を三島工場(愛媛県四国中央市)に設置すると発表した。住友重機械エンバイロメント(東京都品川区)の嫌気性処理システム(バイオインパクト)の技術を利用する。国内最大級の嫌気処理設備として2020年10月に稼働を開始する予定。

 製造したバイオガスは、三島工場内にある石灰焼成キルンで使用する重油の代替燃料として利用する。重油換算で年間約5000kLに相当するバイオガスを製造し、約1万5000tのCO2排出量削減、排水負荷低減などの環境負荷低減効果、操業コストの低減などが期待される。総工費は約19億円。

 三島工場では、従来からクラフトパルプ製造工程で発生するパルプ廃液(黒液)を黒液回収ボイラーで燃焼してエネルギーを回収するバイオマス発電を稼働してきた。今回、黒液に加えてメタン成分を含むクラフトパルプ排水からメタンガスを製造することで、再生可能エネルギーの利用を拡大する。

 再エネ活用の先導事例として、経済産業省の「平成 30年度 再生可能エネルギー熱事業者支援事業補助事業」に採択された。また、愛媛県のバイオマス活用推進計画における推進事業のひとつに認定されており、官民一体で推進する。

  • 記事ランキング