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風景写真を描写したシースルー太陽電池、神奈川県庁に登場

2018/09/27 13:01
工藤宗介=技術ライター
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シースルー太陽電池に写真画像を描写したモニュメント
(出所:太陽工業)
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東西南北の4面に4枚ずつ計16枚設置した
(出所:太陽工業)
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 テントなど膜状構造物メーカーの太陽工業(東京都世田谷区)は9月6日、光を透過する薄膜太陽電池(シースルー太陽電池)に写真画像を描写する特殊加工技術を用いた「モニュメント」を神奈川県新庁舎に設置したと発表した。

 シースルー太陽電池パネルは、光を透過しない太陽電池にレーザー光を照射し、薄膜太陽電池を部分的に除去することで透明性を得る。加工時に照射するレーザー光をコントロールすることでパネル内にデザイン描写が可能になるという。これまではイラスト風の描画加工の実績が中心だった。

 今回設置したモニュメントでは、複雑な濃淡を含む写真をもとにリアルな描写加工を行った。東西南北の4面に4枚ずつシースルー太陽電池パネル(1200×998mm)を合計16枚設置し、神奈川県庁を中心に東西南北の各方面にある名所の風景をモノクロ写真風に再現した。

 鉄骨造でサイズは縦横5×5.1m、高さ3.76m。太陽電池の最大出力は約1.36kW。設置場所は新庁舎エネルギーセンター棟3階。設計は神奈川県総務局財産経営部施設整備課、施工はティエスイー。3月末に竣工した。

 太陽工業は、1996年にシースルー太陽電池パネルの販売を開始した。これまで公共施設や大型商業施設を中心に約200件の導入実績がある。図柄や写真などの描写機能を加えたことで、今後デザイン性を生かした情報発信用途への採用拡大が期待されるという。

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