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55MWのメガソーラーを「水素」で平準化、ギアナに建設

2018/09/25 12:00
工藤宗介=技術ライター
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プロジェクト設備のイメージ
(出所:HDF Energy)
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燃料電池システムのイメージ
(出所:HDF Energy)
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 仏HDF Energyは9月13日、仏領ギアナで計画している出力55MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)と140MWhの水素ベースの蓄電システムを組み合わせた西ギアナ発電所(CEOG:Centrale Électrique de l'Ouest Guyanais)プロジェクトに、仏投資会社Meridiamが出資すると発表した。

 発表によると、MeridiamはCEOGの60%を取得する。同社は、インフラプロジェクトの開発・投資・長期管理を手掛けており、管理資産は62億ユーロに達する。今回の出資により、再生可能エネルギープロジェクトのポートフォリオを強化することになる。

 CEOGは、メガソーラーの出力変動を、水素を蓄電媒体として平準化して、安定的に電気を供給する。太陽光の余剰力を使って水を電気分解して水素を製造・貯蔵しておき、夜間や雨天時などに燃料電池システムで水素を燃料に発電する。水素ベースの蓄エネルギーとしては世界最大級になるとしている。

 さらにバックアップとして蓄電池を併用することで、現地の1万世帯以上に昼夜にわたって火力発電所と同様に電力を安定供給できるという。1日の出力ロードは昼間最大10MW、夜間最大3MWを想定している。

 電気料金は、補助金なしの状態で仏領西ギニアの現在の電気料金よりも低くなるという。2019年夏に着工する予定で、2020年秋までに稼働する予定。建設中に約100人の雇用を生み、発電所が稼働すれば20年間にわたって約30人の常勤雇用を創出するとしている。

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