北陸電力管内の風力発電の申し込み状況(2017年8月31日時点)
(出所:北陸電力)
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指定ルール下での風力設備への出力制御の見通しを算定した結果
(出所:北陸電力)
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 北陸電力は9月19日、経済産業大臣から固定価格買取制度(FIT)に基づく風力発電設備の指定電気事業者に指定されたと発表した。同日以降、20kW未満の小型風力設備も、接続契約を申し込む場合、年間720時間を上限に無補償での出力抑制(出力制御)に同意することが、系統連系の条件となる。

 8月末時点の同社における風力発電設備の接続済みおよび接続契約申し込み済みの合計量は37万kWと、同社の接続可能量(30日等出力制御枠)の59万kWを下回っている。その一方で、接続検討の申し込み済みを含めると6月から59万kWを超過しており、今後の契約状況次第では接続可能量を超える可能性が出てきたことから、今回指定電気事業者の指定を受けた。

 これまでは出力制御の対象外だった出力20kW未満の小型風力発電設備も、同日以降、接続契約を申し込んだ場合、20kW以上の大型風力と同様、年間720時間を上限に無補償での出力制御が接続契約の条件となる。また、今後、申し込み量が接続可能量の59万kWを超えた後に接続契約を申し込む事業者は、20kW未満の小型風力も含め無制限・無補償の出力制御に同意する必要がある。

 なお、北陸電力は、接続可能量(太陽光110万kW、風力59万kW)を超過した場合の風力に対する出力制御の見通しを算定・公表している。それによると、30万kW超過(合計89万kW)で出力制御率5.9%、60万kW超過(合計119万kW)で出力制御率7.2%、90万kW超過(合計149万kW)で出力制御量9.7%となっている。ただし、これらの算定には、原子力発電所の再稼働など、一定の条件下で算定している。

 北陸電力管内では、風況の良い地域が多いことから、風力発電の事業開発が増えている。特に相対的に買取価格が高めに維持されている20kW未満の小型風力発電の設置計画が急増している。