開発中の「リフレクさん」の製品イメージ
(出所:フルアイズ)
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ARによる簡易チェックのイメージ
(出所:フルアイズ)
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 建築・太陽光発電向け計測機器の開発・販売を手掛けているフルアイズ(神奈川県伊勢原市)は9月12日、住宅向け太陽光パネルの反射光を予測できる測定器「リフレクさん」を発売すると発表した。11月から施工業者向けに発売する。

 「リフレクさん」に、屋根の方位や設置予定のパネル全体の大きさなど必要な情報を入力後、屋根の上から写真を撮り、対象の窓を指定すると、設置予定の太陽光パネルからその窓への反射光の有無を計算できるという。屋根に上って、数分で結果を確認でき、パソコンなどとの連携は不要。

 「AR(拡張現実)による簡易チェック」と、「グラフでの詳細チェック」という大きく2つの機能がある。

 ARによる簡易チェック機能では、必要な情報を入力後、屋根の上に装置を置いて周りを見渡すことで、周囲への反射状況をARで確認できる。AR表示では、撮影中の周囲の情景のうち、反射光が入射する領域に色がついて表示される。緑色で表示されるエリアには短時間だが反射光が入射し、黄色から赤に色が変わるほど入射する時間が増えることを意味する。

 さらに対象の窓を撮影してその枠を指定すれば、反射の状況をグラフで表示できる。グラフでは、1年間のうち太陽光パネルの反射光が対象の窓に入射する月日と時刻を表示する。また、1日で最も長い時間、入射する日の時間と、1日当たりの平均入射時間、そして設置の危険度が表示される。

 フルアイズでは、「こうした確認で問題がなければそのまま太陽光パネルを設置できる。また、影響が微妙なケースであっても隣人にグラフを示して、反射光の入る日時や時間などを説明できるので、設置を承諾してもらえる可能性が高まる」としている。

 従来、反射光を予測するには、周辺の家屋を測量し、パソコン上の3D-CADシステムでシミュレーションするしかなかったという。そのため、そこまでの調査・分析を省いて、大まかな経験で設置の可否が判断されることが多く、その結果、反射光によって近隣に迷惑をかけたり、逆に、影響の少ない場所への設置をあきらめたりするケースもあったという。