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製油所の自家発を活用したVPP実証、昭和シェルなど実施

2018/09/12 10:55
工藤宗介=技術ライター
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VPP構築実証事業の概要
(出所:昭和シェル石油)
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西部石油山口製油所
(出所:昭和シェル石油)
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 昭和シェル石油、西部石油(東京都千代田区)、横河ソリューションサービス(東京都武蔵野市)は9月6日、西部石油山口製油所でVPP(仮想発電所)構築実証事業を今秋から共同実施すると発表した。

 経済産業省の補助事業である2018年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業費補助金」を受けて、関西電力がアグリゲーションコーディネーターとして実施する「関西VPPプロジェクト」の一環で行う。

 実証実験では、横河ソリューションサービスが、リソースアグリゲーターとして、アグリゲーションコーディネーター(関西電力)からデマンドレスポン(DR)の指令を受ける。

 DR指令には、需要量の調整に関する情報が含まれており、横河ソリューションサービスがそれをDR実施に必要な発動時間帯や需給調整量などの情報に変換して山口製油所に新設するシステムに通知する。

 同システムでは、通知された情報から製油所の稼働状況に合わせて、DRに対応するための電力供給量や抑制量などを算出・提示する。西部石油は、提示された情報を基に、生産プロセスへの影響を考慮しながら、プラントの自家発電設備であるボイラー・蒸気タービン・発電機(BTG)を制御し、電力需要量を増減させてアグリゲーションコーディネーターからの要請に応える。

 例えば、日中の好天時に太陽光の発電量が急増して、供給過剰が予測される場合には、DR指令により需要を増やすことで、太陽光に対する出力抑制を回避するなどの効果が考えられる。

 昭和シェル石油は、プラントリソースコーディネーターとして実証全体をコーディネートし、生産プロセスへの影響などを加えた上でBTGの運用条件を分析し、製油所のエネルギーリソース活用を拡大・発展させていく。

 3社は、同実証でインダストリアルIoT(IIoT)を活用した仕組みを構築し、再生可能エネルギーの大量導入など持続可能な社会に貢献する活動を進めていくとしている。

■変更履歴
4段落目で「横川ソリューションサービス」としていましたが,「横河ソリューションサービス」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2018/09/12]
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