JR男鹿駅に設置された風力発電設備
(出所:YAMABISHI)
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風力発電と連係したリチウムイオン蓄電システム
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 YAMABISHI(東京都太田区)は9月10日、JR男鹿駅(秋田県男鹿市)の新駅舎に風力発電との連係機能を実装した自家消費用リチウムイオン蓄電システムを導入し、7月1日から運用開始したと発表した。同駅は、JR東日本の再生可能エネルギー導入の取り組み「エコステ」モデル駅に選ばれている。

 同社のリチウムイオン蓄電システム「YRW-400-30KHW-48Lib」の仕様は、連系出力が30kW、自立出力が30kVAで、容量48.3kWhの蓄電池を備える。ゼファー(東京都港区)製の風力発電設備「Zephyr9000」(出力4.9kW)9基とともに同駅に導入された。

 駅舎の負荷と風力発電の瞬時電力を比較しつつ、風力による発電量が駅舎の負荷より大きい場合、系統に逆潮流しないように蓄電池に充電し、駅舎の負荷が風力の発電量より大きい場合は逆潮流しない範囲で蓄電池から放電する。

 蓄電池が満充電になった場合は、駅舎の負荷とバランスするまで部分的に風車を停止する。また、停電などBCP(事業継承計画)対策用に一定のSOC(State Of Charge:充電率)を確保するなど、きめ細やかな制御も同時に行う。

 男鹿駅では、風力発電により新駅舎の冬季の電力量を全量賄うことを目指す。また余剰電力は、男鹿線で運行される交流蓄電池駆動電車「ACCUM」に利用する。このほかにも新駅舎には、自然採光や空気循環、日射遮蔽、屋根遮熱効果、LED照明、節水型トイレなどの省エネ設備を導入する予定(関連記事:JR男鹿駅が「エコステ」に、駅舎と電車に風力利用)。