「2016 Annual Technology Baseline」電源ごとの設備投資額(2015年)
図1 「2016 Annual Technology Baseline」電源ごとの設備投資額(2015年)
(出所: National Renewable Energy Laboratory)
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「2016 Annual Technology Baseline」電源ごとの設備投資額(2030年)
図2 「2016 Annual Technology Baseline」電源ごとの設備投資額(2030年)
(出所: National Renewable Energy Laboratory)
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「2016 Annual Technology Baseline」電源ごとの設備投資額(2050年)
(出所: National Renewable Energy Laboratory)
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 米国の再生可能エネルギー研究所(NREL)は8月31日、発電技術ごとの設備投資を現時点と将来で見積もった調査結果を「2016 Annual Technology Baseline (ATB)」として公開した。

 ATBによると、太陽光発電の設備投資は2015年でもメガソーラー(大規模太陽光発電所)がkW当たり1942ドルで同1723ドルから2186ドルの範囲にある陸上の風力発電とほぼ同等で再生可能エネルギーとして比較的安価なエネルギーとなっている(図1)。

 化石燃料との比較では、天然ガスコンバインドサイクル(天然ガスCC)の同1056ドルの倍近くとなっている。

 2030年の時点では、メガソーラーの設備投資はkW当たり1041ドル、産業用は同1487ドル、住宅用でも1270ドルとなり、同1567ドルから2578ドルの風力を下回ると予測している。化石燃料と比較すると天然ガスCCの同983ドルにはまだ及ばないが、差がかなり縮まる(図2)。

 2050年になると、陸上風力がkW当たり1558ドルから2618ドル、天然ガスCCが同913ドルに対して、太陽光はメガソーラーが同852ドル、産業用が988ドル、住宅用が1194ドルとなり、規模の経済が効く大規模なメガソーラーや産業用太陽光では、天然ガスCCとほぼ同レベルとなる(図3)。

 住宅用太陽光は2050年の時点でも天然ガスCCより割高となるが、天然ガスCCに二酸化炭素回収・貯留(CCS)施設を併設する場合は同1643ドルとなり太陽光の方が安くなる。