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四国電力が「再エネ100%」プラン、水力99%、太陽光は0.3%

2018/09/04 11:03
工藤宗介=技術ライター、金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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「再エネプレミアムプラン」の電源構成の計画値
(出所:四国電力)
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四国電力の水力発電所
(出所:四国電力)
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 四国電力は8月30日、同社が所有する再生可能エネルギー電源100%の電気料金プラン「再エネプレミアムプラン」を発表した。9月3日から申込受付を開始、10月1日から提供開始する。

 供給元になる再エネ電源からは、固定価格買取制度(FIT)を利用した再エネ発電所と揚水式水力発電所を除いている。電源構成は、3万kW未満の水力発電が79.5%、3万kW以上の水力発電が19.5%、バイオマスが0.7%、太陽光が0.3%(2018年度計画値)。

 全電源とも、FITによる再エネではないため、環境価値を持ち、CO2排出係数はゼロになる。電気購入者は「CO2フリー」を主張できる。

 同プランの販売対象は、電灯または小型機器を使用し、最大需要容量が6kVA未満(定額電灯を適用できる場合を除く)の顧客。加入時にはスマートメーターを取り付ける。当初の契約件数は300件で、多数の申し込みがあった場合は加入できない場合ある。

 一般的に大型水力の発電コストは安いが、環境価値を付加するため、標準的な料金プランより割高な料金設定とした。ただ、電気供給に加え、同社のダムをデザインしたオリジナル切手(非売品)のプレゼントや、抽選でダムや水力発電所の巡視点検パトロールを体験できるツアー招待などの加入者特典を予定しているという。

 電気料金(税込み)は、最初の11kWhまでが807円84銭、11kWhを超えて120kWhまでが1kWhあたり22円16銭、120kWhを超えて300kWhまでが1kWhあたり28円66銭、300kWhを超える場合1kWhあたり32円11銭。燃料調達制度は適用されず、請求時は再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算される。

 大型水力発電所の電気を活用した「再エネ100%プラン」に関しては、2017年春に東京電力エナジーパートナーが、法人向けに「アクアプレミアム」、家庭向けに「アクアエナジー100」を商品化している。いずれも環境価値を持ちCO2排出係数ゼロとなる。

 ただ、旧一般電気事業者の持つ大型水力や原子力発電の環境価値(CO2ゼロ)に関しては、新電力とのイコールフッティングの観点から、その位置づけを巡って議論もある。すでにFIT電気の環境価値に関しては、電気とは分離し、非化石価値買取市場での入札が始まっているが、非FIT電源である大型水力の環境価値の扱いに関しては、今後、審議会などでの議論を通じてその帰属が整理されることになりそうだ。

 電力システム改革を議論する審議会の委員の中には、「総括原価方式の体制下で建設してきた大型水力に関しては、発電所の所有者に属するものではなく、電気と分離して取り引きし、売却益は旧一般電気事業者に入らない形にすべき」との意見もある。

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