古河電気工業は8月31日、栃木県日光市にある銅箔事業部門の事業所に自家消費型の太陽光発電設備を設置すると発表した。地球温暖化防止への取り組みの一環で、CO2削減を目的としたもの。2019年2月に稼働開始する予定。
今回設置する太陽光発電設備は、同部門で使用する電力の一部を再生可能エネルギーに置き換えるもの。出力は580kWで年間発電量は65万kWhを見込み、年間約300tのCO2抑制効果に相当する。
銅箔事業部門は、高速通信用回路や自動車向けリチウムイオン蓄電池に使用される「電解銅箔」を主に製造する。同施設で作られるFPC用特殊電解銅箔(WS箔)は、同社の環境調和製品として登録されている。
同社は、2018年度の環境目標から、電力使用量に占める再エネの占める割合である「再生可能エネルギー比率」の向上を追加した。2017年度の同比率は、国内グループで17.0%だった。2018年度以降はその向上に取り組む。今回の太陽光発電導入もその一環。
すでにグループ会社の古河日光発電は水力発電を保有し、日光事業所の電力を100%賄い、銅条製品は水力発電を利用して生産しているという。また、海外グループのXin Furukawa Metal (Wuxi) Co., Ltd.は、2017年9月から太陽光発電を利用している。