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九電もデジタルグリッドに出資、再エネ電力の直接取引を実現

2018/09/03 10:12
工藤宗介=技術ライター
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ブロックチェーンを活用した電力取引プラットフォームのイメージ
(出所:九州電力)
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 九州電力は8月29日、エネルギー関連のスタートアップ企業であるデジタルグリッド(東京都千代田区)に出資したと発表した。九州電力が出資した後のデジタルグリッドの資本金は4億円(8月末予定、出資準備金を含む)になる。

 デジタルグリッドでは、ブロックチェーン技術を活用した電力および環境価値を取引できるプラットフォームの構築を進めている。「電力の識別」と「電力の融通」に対応し、発電事業者と需要家との間で直接取引を可能にするという。

 同社は、2019年10月から商業ベースで運用を開始する予定で、再生可能エネルギーの活用を掲げる「RE100」加盟企業をはじめ、環境意識の高い企業を中心に、再エネ電力や環境価値の取引に対するニーズが高まることが期待されるという。

 九電によると、今後の電力供給システムは従来の大規模電源からVPP(仮想発電所)などの分散型電源へ変化していく可能性があることから、今回の出資を通じて新たな事業やサービスの創出を行うための技術的知見を獲得していくという。

 デジタルグリッドには8月31日時点で、25の事業会社が出資しており、京セラや横浜環境デザイン、Looopなど、太陽光発電に関連した企業も名を連ねている。9月にはさらに2社の出資を受け入れる予定という(関連記事:京セラと横浜環境デザイン、デジタルグリッドに出資、再エネ価値取引を目指す)。

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