4種類の測定を1台で実現
(出所:オムロン)
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接続箱単位の測定から、不具合を生じたパネルの位置を特定
従来は、左のように、不具合を生じたパネルを含むストリングを特定後、1枚1枚測定している(出所:オムロン)
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 オムロンは9月1日、太陽光発電用直流安全検査装置「DC Fault Tester」を発売すると発表した。

 太陽光発電システムに関する4種類の測定を1台で実現したことで、点検・保守作業を効率化できる。新栄電子計測器(神奈川県藤沢市)と開発したもので、12月に販売を開始する。

 太陽光発電の点検・保守では、開放電圧測定、地絡抵抗値測定、直列抵抗値測定、バイパスダイオードの順方向電圧(Vf)測定という、4種類の測定が必要になる。これらの測定を、1台で実現できるようにした。

 従来は4~5台の測定器を使い分けており、1台に集約できる機器は、国内で初めてとしている。点検従事者の作業効率の向上だけでなく、安全性の向上、火災リスクの最小化を実現できるという。

 直流における故障位置の特定には、オムロンのセンシング技術(AISET:Active Inspection SEnsing Technology)を採用した。これによって、接続箱単位の測定で、不具合を生じたパネルの位置まで特定できる。

 従来は、接続箱単位で測定し、不具合を生じたパネルを含むストリング(パネルを直列・並列に接続し、接続箱に入力する単位)を特定し、そのストリングを構成するパネルを1枚1枚測定していた。

 膨大なデータを計測・分析する手法ではなく、太陽光パネルの故障の特徴に合わせた手法としたことで、作業の手間を軽減し、時間を短縮できる上、計測器を小型化、低コスト化できる利点もある。

 寸法(突起物除く)は170×260×70mmで、重量は約2.5kgとなっている。価格はオープン価格とし、販売目標は3年間累計で5000台としている。

 新栄電子の計測器総合メーカーとしての実績やノウハウと、オムロンのセンシング技術、幅広い販売網やアフターサポート網などを融合して展開していくとしている。