三井化学が太陽光システムの評価用に建設した「三井化学茂原太陽光発電所」
(出所:日経BP社)
[画像のクリックで拡大表示]

 三井化学は8月24日、太陽光パネルなどに使われる樹脂材料の生産能力を増強すると発表した。柔軟・軽量で幅広い用途に対応する樹脂改質材・軟質成形材料である高機能エラストマーで、太陽光パネルでは封止材に柔軟性を持たせる改質材に用いられる。商品名は、「タフマー」。

 タフマーを製造する同社100%子会社のシンガポール現地企業Mitsui Elastomers Singapore(MELS)の既存設備のボトルネックを解消することで、生産能力を年間20万tから22万5000tに増強する。2020年7月に完工予定。

 世界経済の成長を背景に需要が堅調に推移していることから、今後も安定供給を継続するために生産能力を増強する。三井化学とMELSは、タフマー事業の拡大に向けて、さらなる供給能力の拡充も検討している。

 三井化学の太陽光発電製造に関する海外での取り組みとしては、2011年に同社100%子会社の三井化学東セロ(MCTI、東京都千代田区)がマレーシアSCIENTEXとの間で太陽光パネルの封止シート「ソーラーエバ」を製造・販売する合弁会社を設立し、SCIENTEX社敷地内に生産拠点を新設した。

 また、同社は、国内で太陽光発電事業も手掛けており、太陽光パネル材料での知見を生かし、パネルの評価技術の開発にも取り組んできた(関連記事:設計の不備をあえて見過ごす太陽光発電所)。2018年8月には、インド・グジャラート州に太陽光パネルの認証試験場を設置すると発表した。

 国内の太陽光発電診断事業のノウハウをもとに、関連会社のインドMitsui Chemicals Indiaが、ドイツのPI Photovoltaik-Institut Berlinの支援を受けて、2019年8月からBIS(Bureau of Indian Standards)認証試験の受け入れを開始する。