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太陽光の「契約申込み」、6月までに2GW、2018年度は盛返し!?

「買取価格18円・入札制度」でも新規案件の開発は活発

2018/08/30 07:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 電力広域的運営推進機関は8月17日、発電設備の系統アクセス業務に関する2018年度第1四半期の受付・回答分を公表した。それによると、2018年4~6月における太陽光の接続契約の申込み容量は2GWを超え、ここ3年で最大となった。

 この公表値は、発電設備の電力系統へのアクセス業務、具体的には、一般送配電事業者に対する「事前相談」「接続検討」「契約申込み」の状況を同機関が取りまとめたもの。対象となるのは、500kW以上の発電設備で4半期ごとに集計値を公表している。

 太陽光に関しては、2018年度第1四半期の「契約申込み」は416件・2219MWとなった。2016年度同期は510件・1633MW、2017年度同期は140件・780MWだったので、件数では2016年度同期の方が多かったものの、容量ではここ3年で最大となった(図1)。

図1●太陽光発電設備の系統アクセス業務の状況(第1四半期・500kW以上)
(出所:電力広域的運営推進機関の公表値を基に日経BP作成)
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 ここ3年の通期での「契約申込み」の状況を比較すると、2015年度は1212件・4271MW、2016年度は1462件・4465MW、2017年度は1252件・2558MWだった。2017年度に固定価格買取制度(FIT)が改正され、2017年3月末までに接続契約を締結していないと、認定が失効したことから、2016年度に駆け込みの契約申込みがあり、その翌年度の2017年度はその反動で契約申込みが減った可能性がある(図2)。

図2●太陽光発電設備の系統アクセス業務の状況(通年・500kW以上)
(出所:電力広域的運営推進機関の公表値を基に日経BP作成)
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 2017年度には、件数よりも容量の落ち込みが大きかったが、これは2017年度から2MW以上の特別高圧連系案件が入札制に移行したことから、2016年度には特高案件の駆け込みが特に多く、2017年度には、2MW前後の高圧連系を主体に案件開発を進めた様子がうかがえる。2017年度の入札が低調だったのはこうした背景もある。

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